りんどう庵

沢上澪羽のオリジナル小説を公開しています。年齢制限表示(R18)表示のあるものは、年齢制限を守ってお読みください。

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オパールシリーズにて、新連載が始まります。

日々のこと


こんにちは、沢上です。

前回のブログにて、近々お知らせできることがあります~
と言っていたのですが、情報が解禁になりましたので、ご報告させていただきます!

この度、オパール文庫さまサイト、オパールシリーズにて新連載を開始させていただくこととなりました。
私にとっては初の学園ものです!
あ、モトカレ!!の櫂理も先生でしたが、学園が舞台ってわけではなかったので……
今回は学園が舞台です。
養護教員の栞と生徒会長の一樹がメインのお話となっております。
こちらの作品は、23日サイトにて公開され、隔週更新になるそうです。
無料で読めますので、お時間のある時にでも覗いていただけると嬉しいです(o´∀`o)

そして、こちらがイラストになります。


034_年下カレシ

今回のイラストはgamu様です。
ほんわかと優しい雰囲気で素敵に仕上げてくださいました!
あ、あ、あ、そして、タイトルですが、

「年下カレシ センセイ、すごく濡れてますよ」

というタイトルをつけていただきました(〃'▽'〃)
明日からの公開になりますので、どうぞよろしくお願いいたします!
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電子書籍のお知らせです。

日々のこと


こんにちは、沢上です(o´∀`o)

情報が解禁になっておりましたので、宣伝失礼させていただきます。


この度、TLスイートノベル様より電子書籍『王子様の愛玩仔猫』を出させていただくこととなりました。
BOOK☆WALKER様PCサイトでは7月30日配信となっております。
スマホやガラケーの配信日はまた違ってくると思いますが、情報が入り次第こちらでご報告させていただくことになるかもしれません。

そして、今回のイラストがこちらです↓↓

sn_TL02_oujisama.jpg

今回もとても素敵なイラストを付けていただきました。
なんと言いますか、ヒロインの柔らかそうなことったら……♡
思わず胸の谷間に顔を埋めたくなります。

あらすじなんですが、

魔法で猫にされ王子のペットに!?

「お前は私だけの愛玩動物になるんだ」猫になる魔法をかけられ城に王冠を盗みにきたクラリス。そこで出会った氷の王子の意外な素顔に胸がときめき、彼のペットにされちゃって…王子に溺愛される甘い毎日v
(BOOK☆WALKERあらすじより)

……と、なっております。
おとぎ話のようなお話を……というイメージで書いてみました。
楽しんでいただけると、いいなあ(^・^)


さてさて、もうひとつ、近いうちにお知らせできることがあるかと思います。
そちらの方は、なんと二年越しでやっと……!
という、年季の入ったものです(ただ単に、私の力不足で延び延びになっていただけ)。
こちらも情報公開できるようになりましたら、ブログでお知らせさせていただきたいと思います。



「過保護な幼なじみ」発売になりました! と、番外編公開中です。

日々のこと


こんにちは、沢上です。
この度、無事に「過保護な幼なじみ」が発売になりました!

そして、こちらがイラストになります。

hyoshi_l1053583.jpg

毎度のことながら、イラストいただく瞬間が一番嬉しいです^^
今回はキャラにはっきりとしたイメージがありまして、画像なんかを送らせていただいたのですが、素晴らしく反映してくださっています。
特に元樹!!
すごいです。
イラストいただいた瞬間に「おお……ぅ」ってなりました。
きらきら加工してくださっていたり、背景の歯科医院の描写も細かいので、イラストだけでも手にとって見ていただきたいです。

そしてそして!
ついさっきエタニティブックスのサイトを確認してきたところ、番外編も公開になっていました。
タイトルは
「苦悩する幼なじみ」
となっております。
今回苦悩しているのは、変態歯科医のお兄ちゃんです。
こちらの番外編は、簡単な登録のみで無料で読めますので、お暇な時にでも覗いていただけたら嬉しいです^^



エタニティブックス新刊「過保護な幼なじみ」のお知らせです

日々のこと


お久しぶりです、沢上です。
このブログ、すっかり宣伝用としてしか機能していません。
本当は連載もの載っけようと思っていたはずなのに……
そして今回もまた宣伝です!

エタニティサイトの刊行予定にアップされましたので、お知らせさせていただきます。

この度、新刊「過保護な幼なじみ」が刊行されることになりました。
発売予定は6月中旬頃となっています。
また詳しい時期がわかりましたら、こちらでご報告させていただきたいと思います。

そして、どんな内容かといいますと……


イケメン歯科医である年上の幼なじみ・元樹から、日々過剰に世話を焼かれている瑠璃子。長年、このうえなく甘やかされる生活を続けていたが、もう24歳なんだからと、“お兄ちゃん”である彼からの自立を決意する。だけど、元樹はそれを許してくれない。そんななか、瑠璃子に言い寄る男性が現れた。「今こそ、お兄ちゃんから離れるチャンス!」そう思った瑠璃子だったが、元樹は大激怒! なんと彼は、今まで自分の時間を奪ってきた責任を取れ、と瑠璃子にカラダを要求してきて……。キチクなエロ歯科医との、ラブ攻防戦!

(エタニティサイトより引用)


と、なっています。
個人的にはあまり書いたことのない幼なじみものです。
今回は書いていて楽しかったです~^^
お兄ちゃんって響き、好きなんですよね。
イラストなんかも公開できるようになったら、こちらにアップしたいと思います。

その他にも近々ご報告がありますので、またそれは追々……。



新作『神の使いは甘い巫女に溺れる』のお知らせです。

日々のこと


こんにちは、沢上です。
情報解禁になりましたので、ご報告させていただきます。
この度、TLスイートノベル様より新作『神の使いは甘い巫女に溺れる』を出させていただくことになりました。
TLスイートノベル様では4作目になります。
今回もとってもかわいらしくも美麗なイラストをつけていただけました。
それがこちら!
↓ ↓

sn_TL02_kamino_1200.jpg

本当に素敵です!
イラストを描いてくださった龍琥珀様には、心から感謝です。
本当に、イラストをいただくときが一番嬉しいんですよ~
いつもなのですが、今回もいただいたイラストを眺めて、相当にやついていました。

こちらの作品ですが、ガラケーでは2月中旬、スマホやPCでは2月下旬からの配信になるかと思います。
ちょっと詳しい配信日はまだわかりませんので、わかり次第こちらでお知らせできたら……と思います。

あらすじとしましては、拾ってきた子犬が実は神の使いで美青年になって……
という感じのお話です。
ちなみに、銀色ケモ耳が兄で、黒色ケモ耳が弟になります。
どうぞよろしくお願いします!


沢上の生息地、北の大地は現在大荒れです。
なんだかこの冬は、いつも以上「猛吹雪」とか「大荒れ」とか聞く気がします。
ああ、あと「ホワイトアウト」も。
先日大雪の中を出かけなければいけないことがあって、その際にホワイトアウト経験しました。
いやあ、本当に数メートル先も見えなくて……怖いものですね。
道路脇に、数台車が落ちていました。
とてもではないけれど目的地までたどり着けないと思い、途中で引き返しました。
……冬は嫌いです(;´Д`)

春を待ちわびる沢上でした。


『モトカレ!!』 番外編を公開しました

日々のこと


お久しぶりです、沢上です。
年明け初めての更新なのですが、もう明けましておめでとうございますの時期でもないですよね……(^_^;
今年もこんな沢上とお付き合いしてくださる方がいらっしゃったら幸せです。

実は先ほど、『モトカレ!!』の番外編を公開して参りました。
タイトルは『櫂理と小さな騎士』という、あれ? ファンタジー? ってなタイトルです。
でもファンタジーではないですよ(当たり前w)
こちらの番外編は、以前どこでも読書さまのエタニティフェアで書かせていただいたものです。
公開オッケーが出ましたので(オッケー出たのは年前ですが(^_^;)、こちらにアップさせていただきました。
久々に『モトカレ!!』を読み返して、なんだか懐かしかったです。
そして、初心を忘れないようにしようと、強く思ったりして。

お暇なときの時間つぶしに良かったらどうぞなのです。

まだまだ寒い日が続いておりますね。
インフルも猛威を振るっているようです。
ちなみに沢上家は年前に一家全滅しているので、型が変わらなければもう大丈夫!
40度まで熱が上がって辛かったですよ……(;´Д`)
皆様もお気をつけください!

あ、あとですね。
近々、新作のご報告ができるかと思いますので、またそのうちブログでご報告させていただこうと思います。

それでは、今年もいい一年になりますように……☆

櫂理と小さな騎士

モトカレ!!(お試し版)


「キャンッ」
 ただいまの声をかける前に、あまりにも不吉な鳴き声が室内から聞こえた気がして、橘櫂理(たちばなかいり)は目を細めた。
 それはこの谷村家からは聞こえるはずのない、犬の鳴き声のような気がした……そう、この家には童顔巨乳の元カノ谷村メイと、、そのメイの自称保護者で守護者でもある、凶暴で凶悪な空手の使い手大島絹がいるだけだ。
 犬なんているはずがない。ていうか、いていいはずがない。
玄関で悩んでいると、居間のドアが開きふわふわした何かを抱っこしたメイが顔を出した。
「あ、櫂理。やっぱり帰ってきてたんだね。玄関から物音がしたのに声が聞こえないから、泥棒でも入ってきたのかと思ったー」
 泥棒なんて物騒な言葉が不似合いなほどに呑気な声でメイが笑う。……胸に抱いたふわふわの何かをなでなでしながら。
「……メイ」
「なに?」
「そのふわふわしたものは、一体なんですか?」
 つい声が強張ってしまう。メイにばれなかっただろうかと、櫂理は内心ひやひやする。けれど、同僚から最強(最凶)鈍感女と呼ばれるメイには、無用の心配だったようだ。全く気に留める様子もなく、胸に抱いていたふわふわを櫂理に向かって差し出して見せる。
「……っ!!」
「この子はね、テンちゃんっていうの、可愛いでしょ?」
 目の前に差し出されたのは、毛並みのふわふわしたロングコートチワワ。きょろっとした瞳に見つめられ、櫂理は二歩後ずさった。
「同僚の子の親戚に不幸があってね、急なことだったからペットホテルも取れなかったんだって……で、他の子は一人暮らしでペット禁のマンションだけど、我が家は一軒家で全然問題ないから預かったんだよ」
 確かにメイの家は一軒家。両親が海外に赴任していて、メイが留守を預かっているのだ。庭もあるし、犬の一匹くらい預かっても全く問題ないだろう。
 しかも居候(強引に住みついたともいう)の身である櫂理には、とやかく言う権利はまったくもってない。そう、櫂理にもそれはよく分かっているのだ。分かっているのだけれど……
「あーら、橘櫂理、もしかして……もしかしてなんだけど、ワンちゃんが苦手……とか? まさかねえ、こんなに小さくて可愛らしいワンちゃんが怖いとか、ありえないわよねえ」
 うふふふふ、と意地悪な笑みを隠そうともせず、メイに続いて居間から出てきたのは絹だ。けれどメイが振り返って絹を見た途端、彼女の顔から意地悪な笑みはきれいさっぱり消え去り、代わりに慈愛に満ちた聖母のような笑みが浮かぶ。
 あまりの変わり身の速さに、櫂理はある意味心底感心した。なかなか出来る技ではない。
「え? そうなの、櫂理? もしかして、犬が苦手?」
 絹の言葉を受け、メイが心配そうに櫂理を見る。さっき櫂理に向かって差し出してきたテンちゃんを再び胸に戻す。
 実は苦手なんだと、それどころか怖いのだと言ってしまえたらどれだけ楽だろうか。けれど、さすがにこんなに小さな犬相手に恐れ慄いているとばれてしまうのは、とてもではないがプライドが許さない。
「……別に平気ですよ」
「ぶーっ!!」
 かなり普通に言ったつもりなのに、言ったそばから絹に噴き出されてしまった。
「絹ちゃんったら、なにがおかしいの? でもよかった。櫂理が苦手じゃなくて。テンちゃんは人懐っこいから可愛いよ」
 ほら、と再びテンちゃんを差し出される。うるうると潤んだ大きなテンちゃんの瞳と目が合い、櫂理はたじろいだ。撫でろと言わんばかりに差し出された子犬に、櫂理はおずおず手を伸ばす。
「テ、テンちゃん!!」
 さっきまでメイの胸で大人しく抱かれていたテンちゃんは、櫂理が手を伸ばすのを待っていたかのように……噛んだ。がぶっと。狙っていたかのように、がぶっと。
「あははははは!! テンちゃん、やっぱり悪い人間とそうでない人間の区別が付くのねー。野生の勘ってやつかしら。ナイスすぎー!!」
「き、絹ちゃん!! 笑ってないでテンちゃんを離してよー。か、櫂理、大丈夫?」
「……大丈夫ですよ」
 こうなることは予想済みだった。小さい頃からなぜか犬には噛まれ、猫には引っかかれた。挙句の果てには亀にまで噛まれた事がある。
「テンちゃん、ダメよ。離して」
 がぶっと櫂理の手を容赦なく噛んだテンちゃんは、メイが口元に手を当てるとあっさりと噛みついている手を離した。しかもメイに噛みつこうとする様子もない。
「橘櫂理、見なさいよ。動物はね、人間の本性が分かるのよ。あんた、絶対動物に好かれないでしょう?」
「……余計なお世話です」
「あああ、櫂理、大変。歯形がくっきりついてるよ」
「お気になさらずに」
 ずきずきと痛む手を庇い、櫂理はため息をついた。
 動物に人間の本性が分かるかどうかは謎だけれど、この谷村家に転がり込んできたのは確かに下心があってのことなので……というか下心しかないので、まるでそんなやましい気持ちを咎められているような気分になってしまう。
 再び抱き寄せられたメイの胸元で、テンちゃんが嬉しそうに尻尾をパタパタと振っている。
「やだ、くすぐったいよ、テンちゃんったら」
 胸元の開いたデザインの服から覗く、メイの豊満な白い谷間に顔を埋めたテンちゃんが、そこをぺろりと舐め上げたので、大人気なくイラッとしてしまう。動物相手にイラつくなど、人としてどうかしているのかもしれないけれど、まだ自分でさえ堪能し尽くしていないそこで、無邪気に戯れている犬が許せない。しかし、
 そこは俺が楽しむんだ!!
 とは、さすがに声には出せない。そんなことを言った日には、メイにはどん引きされるだろうし、絹には「やっぱりそういうつもりだったのか、このエロ大魔神め!!」とか何とか言われ、投げ飛ばされるのがオチだ。
 メイの胸元で戯れるテンちゃんと目があった……気がした。
 心なしかテンちゃんの顔が『ドヤ顔』に見えるのは、櫂理の心が真っ黒だからだろうか。
「それにしても、しばらくの間はこれで安心だわー。いいボディーガードが出来て、私も一安心。ねえテンちゃん、メイのこと、守ってね」
 絹が手を伸ばして頭を撫でると、テンちゃんは気持ちよさそうに目を閉じる。さっきの櫂理に対する態度とは大違いだ。
 ふと気になる。
「……ちょっと伺いますが、テンちゃんはオスですか。それともメスですか?」
「男の子だよ」
 ……やっぱりね。
 なんだか妙に納得した櫂理だった。

「それじゃあアタシ、今夜は研修で留守にするから」
「絹さん、今夜留守にするんですか?」
 次の日、朝食の席での絹の言葉に、櫂理は衝撃を受けていた。まさか櫂理にとって天敵であるある絹が、一晩家を空けるだなんて。絹のせいで思ったようにメイを攻略できていないのだから、こんなチャンスはない。
 三年前に消えるように姿を消していた元カノ、メイ。体の相性が堪らなく良くて、再びメイを自分のものにしたくてこの家に転がり込んだのだ。押し倒して奪ってみたのはいいけれど、何かが足りない。だからもっと何度も奪ってやろうと思うのに、ずっと絹に邪魔されっぱなしなのだ。
 絹がいないなら、どんな手を使ってもメイを押し倒し、柔らかなカラダを堪能して、何度も何度もナカが自分の形になってしまうほどに抉って突き上げてやるのに……
「今日は心配ないわ。だってテンちゃんがいるものね。ああよかった。そうじゃなかったら、心配で研修になんて行けないところだったもの」
 その一言に、櫂理の中で膨らんでいた乱暴かつ淫靡な妄想はパチンと弾けた。そうだ、絹がいなくなったとしても、違う邪魔モノがいたのだ。
「いい? メイ。テンちゃんから絶対に離れちゃダメよ。寝る時に鍵は必須だけど、必ずテンちゃんをそばに置いておくこと。いいわね?」
 そんなことを念押ししている絹が恨めしい。

 その夜、仕事を終えて帰宅し、メイと夕食を共にした。
 櫂理としてはいつでも襲うスタンバイが整っているというのに、彼が……テンちゃんがいつもメイの足元にいて、櫂理が近づくと威嚇するのだった。
「随分と嫌われちゃったみたいだね、櫂理」
「……ですね」
 櫂理はメイの膝の上で丸くなっているテンちゃんを睨みつけながら、深々とため息をついた。テンちゃんさえいなければ、今だってさっさとソファに押し倒しているというのに。さっきそれとなく隣に座ったら、それまでメイの膝で大人しく眠っていたテンちゃんが目を覚まし、かっぷりと手をかじられたのだ。
「私、ちょっとお風呂に入ってくるね」
 そう言ってテンちゃんを膝から下ろすと、メイは鼻歌交じりに居間を出て行った。居間にテンちゃんと二人きりで残される。しかもそのテンちゃんは居間の扉の前に陣取り、櫂理が居間から出て行くのを阻止しているかのようでさえある。
 ……こいつ、絹さんの生き霊でもついてるんじゃないか?
 と、疑いたくなってしまうほど。
 しばらくすると、入浴を済ませ頬を桜色に染めたメイが戻ってきた。下着はつけているだろうが、薄いパジャマにカーディガンを羽織っているだけだ。濡れた髪をひとつにまとめ上げたうなじは妙に色っぽい。
「テンちゃん、ただいまー」
 そう言ってメイが屈んでテンちゃんの頭を撫でると、白い胸の谷間が覗く。柔らかそうで、甘そうで、とことん味わい尽くしてやりたくなる。
 なにを我慢しているんだ? 犬なんてその気になればどうとでも出来るのに。
 むくりと湧いたのは、情欲にまみれた感情で。自分でもコントロールが上手く出来ない。メイの前でだけ乱される感情。他の女には、こんなにも激しい情欲は抱かないのに。欲しくて欲しくて、全て奪い尽くしたくて……
「メイ」
「うん?」
 警戒心のない瞳が悔しい。信頼されるのは嫌いじゃない。けれど安心しきった瞳でなど見てもらわなくていい。危険だと認識してもらって構わない。事実、それほど大人しくしているつもりなんてないのだから。
「か、櫂理?」
 メイの前に立ち、その細い腕を掴む。足元でテンちゃんがキャンキャン吠えているけれど、構うものか。足に噛みつかれた……構うものか。
「櫂理っ!! ちょ、待ってやめて!!」
 両腕をがっちりつかみ、そのままソファに引き倒す。どさりと投げ出されたメイの体の上に、素早くのしかかる。
「櫂理っ、ねえ、ちょっとやめてよ。お願い、離して」
「無理です。そんな無防備なメイが悪いんですよ。俺に食べてくれって言っているようなものじゃないですか」
「そんなこと、言ってない!! ……んっ」
 うるさい唇を唇で塞ぐ。メイの口は嘘をつくけれど、感じやすいカラダは嘘をつかないから。体に聞くのが一番だ。……本当に嫌なのかどうか。
 逃げられないように、しっかりと腕の中に閉じ込める。絶対に逃がさない。
 がぶがぶ。
 今、足を二度連続でかじられたけれど、構うものか。かじっている足を離したと思ったら、視界の端っこにふわふわの毛が見えて……
「う、わああ!! 痛っ!!」
 ぐるると唸りながら、今度は肩に噛みつかれる。しかも相当がっちりと。さすがに無視できない状況に、櫂理はメイから体を離して起き上がった。
 その拍子にテンちゃんはくるくると転がりながら床に落下。一瞬、キャンと悲痛な声を上げたものの、果敢にもすぐに起き上がって櫂理に飛びかかってくる。
「テンちゃん!!」
 すっかり騎士に守られた姫のように、感動と心配を含んだ声を上げながら、メイがテンちゃんに手を伸ばした。それに応えるようにテンちゃんは尻尾を一振りし、ぐるると櫂理に対峙した。
「……分かりましたよ。降参します」
 その気になれば噛みつかれようと威嚇されようと、押さえこむ事は簡単だ。けれど、自分よりも何倍も大きな櫂理に立ち向かってくるその根性は、同じ『オス』として称賛に値すると思うのだ。
 結局、この絶好のチャンスにキスだけか……
 そう思いながら櫂理は肩をすくめた。次の好機を待つことにしよう、と。次こそはこんなにあっさりと手を引いたりはしない。絶対に。

 数日後、飼い主であるメイの同僚が谷村家を訪れ、テンちゃんは自宅に帰って行った。
「犬って可愛いよね……私も飼いたいなあ」
「メイ、アタシは大賛成よ。そうしなさいよ。そうね、出来たらテンちゃんよりももっと大きい犬がいいわ。そうよ、ドーベルマンにしましょ」
「勘弁してください……」
 絹が本気でドーベルマンをメイに勧めている横で、櫂理は深い深いため息をついたのだった。

谷村家にドーベルマンがやってきたかどうかは、また別のお話。

「双子王子の甘い求婚」が半額中です!

日々のこと


お久しぶりです、沢上です。
生きてました。

この度、TLスイートノベル様より出させていただいている「双子王子の甘い求婚~エメラルドの蜜愛~」がキャンペーンで半額になっております。

販売スケジュールとサイト様は以下の通りです。

■2012/12/12~12/18
 コミックシーモア

■2014/12/12~12/25
BookLive!
honto
Kindle
kobo
ブックパス
Yahoo!ブックストア
アニメイトブックストア

上記のサイト様で半額となっておりますので、もしも興味を持っていただけましたら、どうぞよろしくお願いします!
ちなみにバナーはこちら。
banner-TL_950-225.jpg
バナーにも、アーシェ、クリストフ、アドルフの三人を載せていただいています。
(ちなみに私はクリストフ贔屓です)
見かけましたら、「おおっ」と思っていただければ幸い♡

Yahoo!ブックストア様では、『今イチオシのラノベタイトルはこれだ!』ということで、紹介していただいています。
本当にありがたい限りです。
期間限定ですので、もしよろしければ、空き時間のお供にしていただけたらいいなあ…と思います。

どうぞよろしくお願いしますm(._.)m

新刊発売になりました!&SS公開になりました。

日々のこと


こんにちは、沢上です。
このたび、エタニティブックス様より、『恋愛ターゲットなんてまっぴらごめん!』が発売になりました。
こちらが表紙になります。

hyoshi_l1053324.jpg

今回イラストを描いてくださったのは、アキハル。様です。
もう、本当に素敵なイラストで、初めてイラストをいただいたときには「おおっ!」と声が出てしまいました。
書店で見かけることがあったら、お手にとっていただけると泣いて喜びます。

そして、本日エタニティブックスサイト様にて、『恋愛ターゲットなんてまっぴらごめん!』のSSが公開になっております。
タイトルは『翻弄されるなんてまっぴらごめん!』です。
こちらのSSは、本編終了時から数日後……という設定になっています。
翻弄されるなんてまっぴらごめん、だと思っているのは、誰でしょうか?
無料で読めますので、お時間のあるときにでもちらりと覗いていただけると嬉しいです。

それでは、どうぞよろしくお願いします!

新刊のお知らせ

日々のこと


お久しぶりです、沢上です。

最近、告知以外でブログを更新しておりません。
書きかけの小説とかどうにかしたいし、新しいものも書きたいし……
と、考えてはいるのですが、残念ながら体がついてきてくれません(; ̄ェ ̄)
書く方じゃない仕事がハードで……
もうね、体ぼろぼろです(ノД`)

さて、お知らせが一点あります!
以前にも、もう少ししたらまたお知らせできることがあるかもしれません、と言っておりましたが、情報が公開になりました!

このたび、アルファポリス エタニティブックス様より、新刊を出させていただくことになりました。
タイトルは、

『恋愛ターゲットなんてまっぴらごめん!』

です。
それでもって、あらすじです。

恋愛に何の期待もしていない、24歳のOL、紺野咲良。咲良のライフプランは、仕事をしてお金を貯め、環境のいい老人ホームでひとりのんびり余生を送ること。なのに上司の佐伯柊一が、それを阻止すると言い出した。「惚れたら負けのゲームをしよう」と。そして、負けたら咲良の人生を自分に差し出すように……って!? 「こんな軽薄そうな男、好きになるわけない!」自身のプライドをかけて、咲良は柊一のアブナイ誘いにのることを決めたが――。ドS上司とラブゲーム! 恋愛経験値の低い枯れOLに、勝ち目はある!?
(アルファポリス様、出版予定より)

昨年の今くらいから書き始め、やっと、ここまでたどり着きました~(^_^;)
もうね、自分の遅筆っぷりにうんざりです。
6月中旬頃の発売予定だそうです。
また詳しい発売時期などが決定しましたら、こちらでお知らせさせてくださいませ。
そして、そしてね。
イラストーーーー!!
まだ公開できないのが残念なのですが、とっても素敵なんですよ!
こちらも公開可能となりましたら、ブログをアップしたいと思っています。


* * * *


気が付けば、もう五月も下旬ですね。
早い、早いΣ(・□・;)
北海道はこの時期になっても先日雪が降り、いまだストーブをつけております。
すぐに夏ばてするので夏は嫌いなのですが、この時期になってもまだストーブってのは、それはそれで嫌……
もう少し温かくなってくれてもいいのにな、と思っております。
風邪引かないように、頑張ります。

電子書籍のお知らせです。

日々のこと


新作のお知らせが解禁になりましたので、宣伝させていただきますヾ(*´∀`*)ノ゛

TLスイートノベル様より、第三弾を出させていただけることになりました。
ありがたい限りです!
今回もとっても素敵なイラストをいただきましたので、ご覧くださいませ~
はい、どーん!!


TL_01mitsuiro_0312.jpg

こちらになります!
いかがですか?
とってもとっても素敵です~♡
イラストを描いていただいたのはJIN_I様です。
本当にありがとうございます!!

そして、こちらの作品のあらすじになります。


レティシアは先の聖女より、次期聖女と予言され、家族とも恋人とも引き離されてしまう。
先視の力を持つレティシアは、聖女となったときから時間の流れからも取り残され年を取ることさえなくなってしまった。
聖女になってから百年以上の時が流れた。
王位に就いたベルナールは、聖女の体液を飲めば自らも永遠の命を得られると信じ、レティシアを穢し続ける。
塔に閉じ込められ、絶望的な状況に置かれながらも、レティシアは恋人の「必ず迎えに行く」という約束に縛られたまま死ぬことさえできずにいた。
そんなレティシアの元に盗賊のクロードが現れ、彼女は「自分を盗み出して欲しい」と懇願し……


というお話になっております。
前回に続き、西洋風のお話になります。
今回は、全くコメディ要素を含まず、かなりシリアスに仕上げさせていただきました。
……楽しかったです♡
コメディを書いていると、心底シリアスな物が書きたくなるんですよね!
趣味全開で、いやあ……本当に楽しかったです。

こちらの作品は、4月の新作として配信される予定ですが、まだ 配信日等は未定です。
多分、ガラケーの配信は今月上旬から中旬頃になるかと思うのですが。
PC配信は、おそらく下旬でしょうね。
またはっきりとした日時がわかったら、その時はこちらで宣伝させていただこうと思っています。


* * * *


さてさて、もう今年も三ヶ月が過ぎ、あっという間に新年度となりましたね。
驚くほどのスピードで毎日が過ぎ去っていき、あわあわしております。
北海道は暖かくなってきたなあと思った矢先、雪が降ったりと、まだまだ本格的な春は先のようです。
それでも日暮れは遅くなり、少しずつですが、春を感じることができます。

そして……きっとあっという間に今年の年末になっていたりするのでしょうね(^_^;)

本当に年を重ねるほどに、時間の大切さを思い知らされています。
一日一日を、悔いのないように過ごしたいものです。
……と思いつつ、体力がついてこなかったりする((((;゜Д゜)))))))

何はともあれ、時間は大事に使いたいものですね、という事でした。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。


『蜜色の約束~盗まれた聖女~」どうぞよろしくお願いします!!

エタニティブックス

書籍


エタニティブックス様より発売中の作品になります。

『恋愛ターゲットなんてまっぴらごめん!』

hyoshi_l1053324.jpg

恋愛に何の期待もしていない、24歳のOL、紺野咲良。咲良のライフプランは、仕事をしてお金を貯め、環境のいい老人ホームでひとりのんびり余生を送ること。なのに上司の佐伯柊一が、それを阻止すると言い出した。「惚れたら負けのゲームをしよう」と。そして、負けたら咲良の人生を自分に差し出すように……って!? 「こんな軽薄そうな男、好きになるわけない!」自身のプライドをかけて、咲良は柊一のアブナイ誘いにのることを決めたが――。ドS上司とラブゲーム! 恋愛経験値の低い枯れOLに、勝ち目はある!?


『泣かせてあげるっ』

泣かせてあげる

ある朝目覚めたら、男と裸で二人きりというドラマのような状況にあった萩原朱里。 よくよく見れば、相手は職場の後輩、瀬田葵。同じ病院で看護師をしている二人は 、指導係と新人というお堅い関係。なのにこのシチュエーションは非常にマズい! 焦る朱里に、葵は天使の笑顔でこう言った。 「責任とって僕のものになってくださいね♪」――突然、貞操も社会的立場も大ピンチ!? ケダモノな年下男子に攻略される、ちょっとキケンな下克上ラブストーリー!


『モトカレ!!2』

モトカレ!!2』


お人よしの谷村メイは現在、無理やり引っ越してきたドSな元彼、櫂理(かいり)と、自称「メイの保護者」の親友、絹と同居中。騒がしくも楽しい生活にうっかり馴染みかけていたメイだけど、隙あらばケダモノ櫂理が狙ってきて……。そんな時、ふとぶつけた「櫂理にとって私って何?」という問い。それに対する櫂理の答えとは――? 3年前の彼の“浮気”の真相も明らかに! 笑いあり、バイオレンスあり(?)の、ちょっとアブナい共同生活ストーリー、完結編!


『モトカレ!!1』

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友達の結婚式で再会した『モトカレ』。3年前に別れた時は本当に辛くて、ようやく忘れられたと思っていた――なのにある日玄関のドアを開けたら、その彼が目の前に! おまけにここに「引っ越してくる」って……どういうこと!? 彼と私のちょっとアブナい同居生活ストーリー。

電子書籍一覧です。

電子書籍


TLスイートノベル様より配信中の小説になります。
作品名をクリックすると、作品ページに切り替わります。


『あなたをもっと食べたいの!!』


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淫魔の食事は精液を摂ること!?

淫魔の血に目覚めた芹菜は、退魔士のレオンと出会い淫魔の食事が男性の精液だと知る。飢えた芹菜はレオンに「俺以外を喰うな」と言われついに食事をv しかし芹菜を狙う危ない男が現れ監禁されてしまい!?


『双子王子の甘い求婚~エメラルドの蜜愛~』


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どっちが気持ちいいか答えるんだ

双子の王子の世話役として王家で働くアーシェは、彼らに求婚され純潔を奪われてしまう。気持ちのいい方を選べばいいと、目隠しをされ2人から同時に責められてv 体も心も奪われるシンデレラ・ラブv


『蜜色の約束 ~盗まれた聖女~』


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盗賊が盗んだのは聖女のココロv

純潔であるがゆえ先視の聖女となったレティシアは、王の独占欲から塔に幽閉されていたが、ある日盗賊クロードが現れ彼女を連れ出してくれる。彼といると亡くした恋人を思い出すレティシアだったが――。

『泣かせてあげるっ』コミックス&文庫本発売のお知らせ。

日々のこと


お久しぶりです、沢上です。
本当にお久しぶり過ぎて恥ずかしい限りです(; ̄ェ ̄)

さて、今回は『泣かせてあげるっ』のコミックス&文庫本発売のお知らせになります!
先程アマゾンを確認してきたところ、画像が公開になっておりましたのでこちらでもぺたっと。

nakasete_cover_obi.jpg

こちらになります。
はい、とっても素敵に仕上げていただきました!
本当に渋谷百音子様には、足を向けて寝られません!!

単行本用の特別番外編も入っております。
この番外編は、漫画を書いて下さった渋谷様の案で書いていただいています。
自分の考えたストーリー以外の朱里と葵を見られるというのは、本当に楽しかったですヾ(*´∀`*)ノ
もうね、本当に葵が格好良くて……
多くの方にお手にとっていただけたら嬉しいです。
明日、発売ですよ-!
よろしくお願いします

あともうひとつ、告知になります。
『泣かせてあげるっ』の文庫版も出していただけることになりました。
こちらは4月発売です!
コミックスと合わせてどうぞよろしくお願いします!


* * * *


さてさて、もう一点、ちらっと告知になります。
実は来月、TLスイートノベルさんからひとつ配信になるものがあります。
4月1日から画像の公開もOKをいただいているので、詳しい情報はまた4月以降に……と思っています。
更に更に、数ヶ月後にまたちょっと告知させていただけるかもしれません……

と言うことで、年明けから今月初めまで、今までに無いくらい忙しい日々を送っておりました。
その間、インフルエンザで一家全滅という事態もあったり……
なんとかここまでたどり着けた!
よかった。゜(゜´Д`゜)゜。
何だかもう既に1年分は書いたような気がするのですが、お仕事いただけるなら、まだ頑張ろうと思います!

それではまた告知ができるタイミングになったら姿を表しますので、どうぞよろしくお願いします。

電子書籍のお知らせです。

日々のこと


こんにちは、沢上です。

最近は何かと報告ばかりで申し訳ありません。
今回も告知です。

アスキーメディアワークス様TLスイートノベルより新作
『双子王子の甘い求婚~エメラルドの蜜愛~』
が、配信されたようです。
配信されてましたよーと、教えていただきました。
御堂志生様、沢上のツイッターの叫びに反応して教えていただきましてありがとうございました。+゚(゚´Д`゚)゚+。
その他、スマホやPCでの配信は、あと数日先になりそうです。
また詳しい日程がわかりましたら、こちらでお知らせさせていただこうと思っています。

そしてこちらが今回のイラストです!!

sweetnovel_TL_01futago.jpg

いかがですか!?
とても素敵に仕上げていただきました~☆・:*:・(*/////∇/////*)・:*:・☆
双子王子のアドルフとクリストフ、ヒロインのアーシェです。
色々と注文を付けて、イラストレーター様には迷惑をおかけしてしまいました。
こんなにも綺麗に仕上げていただけて、沢上は幸せ者です!!

そしてお気付きの方もいらっしゃるかも知れませんが、今回のこの作品、沢上にとっては初の「西洋風」です。
実は今まで、王子様とか書いたことがありませんでした。

今回のお話をいただいた際、担当様よりまず、

「どうでしょう、今回、3Pモノ書いてみませんか」

と言われ、まず動揺。
更に、

「西洋風でいってみませんか?」

と言われ、脳内爆発。

3Pも西洋風も、沢上初体験でして……
いや、三人以上でってのは書いたことあるんですが←ww
そんなこんなでうんうん言いながらも、なんとか完成させることが出来ました。
書いていて意外にも楽しかったです!!
とても現代ものでは言わせられないようなセリフも、王子様にならバンバン言わせられるという妙な爽快感♡
前回同様、とても楽しく書かせていただきました。

見かけましたら、表紙だけでもじっくりと見てみてください。
本当に細かくて綺麗ですから!!

それでは、よろしくお願いしますヾ(●´▽`●)ノ彡

『泣かせてあげるっ』漫画化のお知らせ。

日々のこと


こんにちは、沢上です。

この度、エタ二ティブックスサイトにて、『泣かせてあげるっ』のweb漫画が連載スタートとなりました!
本日14日からの公開で、毎月第二金曜日の更新となります。
全十回、どうぞよろしくお願いします。

そして、イラストがこちら。
本当は扉絵をアップしようと思ったのですが、サイズの関係か、入り切らなくて断念しました(^_^;)

title.jpg


葵、イケメンです。
朱里、素敵なお姉さんです。
……感激ですっ。・゚・(*ノД`*)・゚・。
沢上の想像以上に仕上げてくださった渋谷様、本っっっっっ当にありがとうございます!!

たくさんの人に読んでいただけたら嬉しいです。


* * * * *


今回の漫画化、実は昨年末にお話をいただいておりました。
お話をいただいて、本当に嬉しくて嬉しくて、舞い上がってしまいました(^_^;)
そうしてこうして形になり……感激ひとしおです。

実はこの『泣かせてあげるっ』には、色々と思い入れがあるのです。

このお話の中で朱里は榎本圭子さんなる人物と『ある約束』をするのですが、この約束……以前沢上が言われたことなのです。
あ、私、実は以前看護師をしていました。
その時に言われたんですね。
お話の中の朱里はその約束を守りましたが、当時まだ二年目でぺーぺーだった沢上には、その約束は荷が重く、とてもお受けできませんでした。
……というか、誤魔化してしまったんですね。
それが ずっとずっと心残りで。
いつか書きたいと思っていました。
現実の私には果たせなかった約束を、せめて物語の中だけでも果たしたいと思っていたのです。

そんな気持ちがあり、『泣かせてあげるっ』の元となる物語はずーっと私の中で出来あがっていたのです。

という昔話でした(^_^;)

漫画『泣かせてあげるっ』を、どうぞよろしくお願いします!!



電子書籍のお知らせです。

日々のこと


お久しぶりです、沢上です。

更新したと思ったら、こんな告知ばかりで申し訳ありません。

この度、アスキーメディアワークス様、TLスイートノベルより、電子書籍を出させていただきました。
こちらになります↓


thumbnailImage_189029.jpg


■ブックウォーカー:こちら

■魔法の図書館プラスガラケー:こちら


にて配信中。



あらすじ

淫魔の食事は精液を摂ること!?

淫魔の血に目覚めた芹菜は、退魔士のレオンと出会い淫魔の食事が男性の精液だと知る。飢えた芹菜はレオンに「俺以外を喰うな」と言われついに食事をv しかし芹菜を狙う危ない男が現れ監禁されてしまい!?

……という内容になっております。

ちょっとしたファンタジー要素を入れてみたく、
「淫魔物を書かせてください!!」
と言ってみたはいいものの、沢上、淫魔が何たるかよく知りませんでした(汗)

慌ててネットで『淫魔』を検索しまくりました。
淫魔って聞くと、エッチな魔物のイメージしかなかったのですが、『夢魔』の一種だったのですね。
『淫魔事典』なるものも売っていて、買おうかと思ったくらいです。
いえ、結局買いませんでした。
それを買ってしまったら、その世界にどっぷり浸かってしまいそうだったので……我慢。

イラストも、とてもエロ可愛く仕上げていただき、イラストをいただいた時には悶えました。
沢上のイメージを、いともたやすく超越してくださってます。
レオンのイケメンぷりったらもう……☆.。.:*(嬉´Д`嬉).。.:*☆

どうぞよろしくお願いします。


来月か、さ来月には、またちょっと違ったお知らせが出来るかと思います。
その時にはまたブログでお知らせさせていただきますので、覗きに来ていただけると嬉しいです。

きら様へ。

日々のこと


きら様、メールありがとうございました。
コメントの方にもきら様宛にメッセージを残したのですが、解りずらいのでこちらにも。

「ぴ~ち」をお読みくださって本当にありがとうございました。
最終話を掲載し忘れているなんて、とんでもないミスを……!!
と思い、先ほど過去記事を確認したところ、過去記事に最終話が……
なんで?
と思ってよくよく確認すると、最終話を「ぴ~ち」のカテゴリにいれていず、未分類扱いとなっておりました(-_-;)
すぐにカテゴリを「ぴ~ち」に変更してきましたので、最終話が読めるようになっていると思います。

最終話、楽しんでいただけるといいなあ。

ご連絡本当にありがとうございました。
そしてありがとうございます。

もしも気が向きましたら、またりんどう庵にお立ち寄りくださいませ。

今年もお世話になりました!! と、告知。

日々のこと


お久しぶりです、沢上です^^

とうとう今年も残すところあと数時間となりましたね。
いかがお過ごしでしょうか?
沢上はいつも通りです。
これから仕事です。
ついでに明日も仕事です。
お正月休み?
なんだそれ、美味しいの?
て感じですよ~。

以前から、暦通りにお休みをもらえる仕事をしていなかったので、もう慣れっこですが……
でも、正直、ちょっとゆっくりしたかったり(^_^;)

さて、やっと『だから、抱きしめて』更新出来ました!!
いや、今年中に間に合ってよかった~。
今後ともゆっくりですが更新していきますので、どうぞお付き合いください。


以下、お知らせです。


アルファポリス様の新刊告知にも出ていますが、来年一月中旬に『モトカレ!!1』の文庫版が発売されることになりました。
また日にちなど正式に告知されましたら、ブログの方にも載せたいと思います。
文庫版『モトカレ!!2』も準備中となっております。

今年は『モトカレ!!2』と『泣かせてあげるっ』の二冊を刊行させていただく事が出来ました。
来年の予定はまだ全くたっていないのですが、書くチャンスはいただけるようですので、来年のどこかで報告できたらいいなあ~と思っています。
その他にも実はご報告したいことがあるのですが……
それも来年のどこかで♡

とにもかくにも来年も元気で小説を書けたらいいな、と思っております。

こんな沢上ではありますが、どうぞ来年もよろしくお願いします!!

売り言葉に買い言葉 5

だから、抱きしめて


「い、やぁ……っ、も、お、やめ……っ」
「なにが? 平気だったんじゃないの?」
「へい、き……だけどっ、けど……!!」
「平気なら別にいいだろ」
「あっ、ひゃ……!!」

 いつの間にか上半身は裸にされていた。槙村もいつの間にか美織と同じように裸になっている。
 肌を重ね、さっきから執拗に胸を悪戯され、美織はもう息も絶え絶えだった。
 最後にこんなふうに誰かと抱き合ったのがいつのことか、もう思い出せないくらいに月日が経っている。その最後の記憶には、こんなふうに乱れた自分はいない。
 こんな、肌が火照って、汗が滲んで、腰の奥がぎゅっと疼くような、こんな淫らな感覚は……
 硬くした舌先で、胸の中心を弾かれるたび、自分のものではないような甘い声が漏れてしまう。柔らかく、かと思ったら乱暴に刺激を与えてくる槙村に、美織は完全に翻弄されていた。

「……っ!! あ、ふっ」

 槙村はいやらしい音をわざと立てて、吸いついていた胸の先端から唇を離す。その刺激で、美織の背中はわなないた。
 呼吸が熱い。
 胸が苦しい。
 慣れない刺激を与えられ続けて、頭の中は霞がかかったようにぼんやりしている。
 美織は両手両足をシーツの上に力なく投げ出して、荒い呼吸を繰り返す。抵抗していないのは、最後まで「平気だ」という意地を張り続けているせいではなく、もう、抵抗する気力さえ奪われてしまったから。
 顎を持ち上げられ、槙村に唇を奪われても、黙って受け入れる。
 ちゅ、と下唇を吸われ、またしても体が勝手に反応してしまう。
 唇が触れ合うほど近くで見つめられ、僅かに残った気力を振り絞って、美織は眉をしかめて睨み返した。

「本当に大丈夫? これからが本番なのに……」

 これからが本番……そうか、忘れていた。
 とか、冷静に考えている暇などなかった。
 そのあとはもう、自分の口から洩れる甘い嬌声に、美織は耳を塞ぎたいほどだった。それくらい、さっきからずっと喘がされている。

「意外と、いい声出すんだね」
「ひゃ……っ、ん、や、やぁ……ぁあ、あ、ああ!!」

 足首を掴んで大きく足を持ち上げられ、槙村にお腹の奥の方までぐんと抉られる。
 ぐっと奥まで槙村自身が突き上げるたび、微かな痛みと、言葉にできない熱さを感じる。内側からドロドロに溶かされるような感覚に、抗うすべもなく引き摺られる。

「……っ、締めすぎ。力抜いて」
「……んな、こと、言われたって……できなっ!! ああっ!!」

 上から見下ろしてくる槙村の顔が、苦しそうに歪む。
 ちょっと切ないような、ちょっと情けないような、美織の見たこともない顔。
 こんな顔もするんだ。
 そんなふうにふと思った瞬間に、さっきよりも激しく突き上げられる。

「やっ!! ちょ……あ、やぁ……ああっ、あ、あ、んああ!!」

 止められない嬌声に、美織と槙村の間から洩れる水音が重なる。
 繋がっているところを中心に、火が付いたように熱くなっていく体。何かがせり上がってくるような未知の感覚に、美織はシーツを握りしめた。
 がつがつと揺すられ、一層奥に突き立てられたかと思うと、そのまま槙村は美織の肩に額をつけるようにして項垂れた。
 しばらく美織も槙村もそのままの格好で、荒い呼吸を繰り返す。
 先に動いたのは槙村の方だった。
 ぴたりと肌と肌を重ねたまま、槙村が手を伸ばして美織の熱い頬に触れてくる。その動作は、いつもの意地悪な態度が嘘のように優しい。

「……悪い」
 いつも自信に満ち溢れている槙村が、困ったような、申し訳なさそうな顔で微笑む。やはりそれも見た事のない顔。
「……なに、が?」
 まだぼんやりしたまま、美織は彼にされるまま頬を撫でさせていた。なんだか、こうされていると眠くなってくる。
「思った以上によかったから、一人でイッた」

 ――――そんな事、別にどうでもいいし……!!

 真っ直ぐに見詰められてそんな事を言われ、動揺してしまう。
 さっきまで自分が槙村と何をしていたのか、はっきりと思い知らされたようで、あまりの恥ずかしさに頬を撫でる彼の手を乱暴に払って顔をそむけた。

「怒ってる?」
「べ、別に……!!」

 怒っているのとは違う。
 経緯はどうあれ、これはもう同意の上でのセックスだったのだから、怒るのはお門違いだ。ただ、とにかく恥ずかしくて、いたたまれない。
 一刻も早く槙村から離れて服を着たいのに、ぴたりと覆いかぶさるように密着した彼の体は、離れてくれる気配はない。
 しかも顔をそむけた美織の態度をどうとらえたのか、にっこりと微笑みながら顔を覗き込んでくる。
 ――――しかも、わけのわからない言葉も添えて。

「いや、本当に悪かったと思ってるよ。大丈夫。ちゃんと次は川崎の事いかせてあげるから」
「………………は?」
「心配ないって、俺、回復早いから」

 意味が、分からない。
 いや、分かる。分かるんだけど、分からない。
 ……って、待て!!

「いいです。結構です。本当にもう十分なので、遠慮いたします」

 ぶんぶんと真顔で首を横に振って見せても、槙村はにっこりと微笑みを崩さない。

「ほ、本当にもう結構ですからっ」

 体を退かしてくれるのを待っている場合ではなさそうだ。このままではまたいいように翻弄されてしまう。
 槙村の体を押し退けて逃げ出そうと思ったのに、逆に肩を押さえつけられる。思った以上に強い力で、ぐっとベッドに沈められた。

「心配しなくてもまだまだ夜は長いんだから」
「も、もう、終わりで結構です!!」
「……逃がさないって、言ったはずだけど」
「知らない!! 聞いてない!! 覚えてない!!」
「……だったら、思い出させてあげるよ」

 それからは嵐。
 さっきよりも激しく翻弄され、目の前が真っ白になる瞬間を二度ほど迎えた。
 槙村が自分に飽きてさっさと眠ってくれることを願いながら、その一方で濃密な時間に溺れる。
 望み通り槙村が眠ってしまった時には、美織もまた深い眠りに落ちてしまっていた。触れあう素肌の感覚が、悔しいけれど心地よくて。
 誰かの体温が、こんなにも眠りを誘うものだなんて、美織は今まで知ることもなかった。

「……ん」

 自分の唸り声で目が覚めた時には、外はうっすらと明るくなっていた。
 自分の置かれていた状況を上手く思い出すことができず、寝ぼけたように目ゆっくり瞬かせ、寝返りを打つ。
 そして視界に入ってきた裸の背中に、思わず大きな声を出してしまいそうになって、慌てて両手で口を塞ぐ。そして、一瞬で思い出す――――昨夜の濃すぎる時間を。
 顔が熱くなり、心臓が一気に騒ぎ出す。
 それと同時に猛烈な後悔が美織を襲った。
 軽率に槙村と関係を持ってしまった自分も許せなかったものの、それ以上に、翻弄され流され、少なくとも槙村から与えられる快感に溺れてしまった自分が何よりも許せない。
 背中を向けている槙村はぐっすり眠っていて、一向に起きる様子はない。
 美織はそっとベッドから抜け出すと、床に散らばった衣類を急いで身につける。パンストは伝線していて履けそうもない。けれどそれをこの部屋に残していく気にはなれなくて、ぐちゃぐちゃに丸めてバッグの中に突っ込む。
 身支度を整えて、もう一度槙村を振り返る。
 やはり起きる気配のない槙村を一瞥し、美織逃げるようにしてその部屋を立ち去った。

 まだ夜が明けたばかりの街を、美織は自分の部屋へと向かう。
 早朝の空気はひんやりしていて、スカートから伸びる生足が妙にすうすうと寒い。
 妙な心細さを美織は感じた。
 それはきっと、パンストを履いていないせいだと決めつけて、美織は俯きながら静かな街に足音を響かせた。

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