りんどう庵

スポンサー広告


スポンサーサイト

--.--.--  *Edit 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



*Edit TB(-) | CO(-) 

りんどう庵

ぴ~ち・でぃず~ヒミツノカンケイ~ *R18


128.愛してる

2010.09.16  *Edit 

引き寄せられるようにして唇を重ね合い、呼吸さえも忘れるように貪り合う。分かたれてしまったふたつの体をひとつに戻そうというかのように、舌を絡ませ合い、お互いを飲み下す。

「……っ、はあ」

口づけだけで、既に桃佳の頭は朦朧としていた。熱に浮かされているのではないかと思うほど、頬が熱く、思考は今にも蕩けだしそうだ。もう、自分を責める声も聞こえない。
多希にされるまま洋服を脱ぎ、桃佳自身、多希の洋服に手をかけて脱がせる。以前の自分なら決してしなかったこと。それでも恥ずかしいとは思わなかった。求められているのと同じ強さで、桃佳も多希を求めていたから。

これが一時の逃避にすぎないかもしれないことも、分かってはいた。
けれど、今この時のじりじりと焼けつくような熱を、もうどうすることもできない。誓いを破ることになったとしても。


洋服を脱がされ、ブラジャーとショーツだけの姿を多希に見つめられ、桃佳は恥ずかしくて身を捩らせた。
白い肌が名前と同じ『桃色』に染まっている。恥じらい、羞恥に身を震わせながらも逃げずに自分を見つめ返してくれる桃佳が愛しくて、気持ちのままに多希は「愛してる」と呟く。
たちまち桃佳の肌の色が、一層濃く色付く。おずおずと腕を伸ばし多希の頬に触れると、熱に潤んだ瞳を向け、「私も……愛してます」桃佳はそう言葉を唇に乗せる。
その瞬間、多希の瞳からぽたりと雫が零れおちた。桃佳はその雫に目を見張る。――――涙。
「ごめん」
自分でも驚いた顔を隠せない様子で、片手で顔を覆って多希は顔を逸らせた。

ずっと誰もくれなかった言葉。どれだけ自分がその言葉を欲していたのか、嫌というほど今知らされた。桃佳からのその言葉で、ずっと足りなくて空虚だった自分の隙間が埋められたのが分かった。
言葉にならないほどの何かが胸に溢れ、瞳から零れる。
「多希さん」
手を伸ばし、桃佳が多希の涙を指先で拭った。
「多希さん」
もう一度名前を呼び、桃佳が優しく微笑みかける。多希は力いっぱいその体を抱き寄せた。


残された下着は取らず、多希は丁寧に桃佳の体中にキスを落としていった。首筋から鎖骨、腕に下り指先にまで。そして胸元。腹部。
「あ、ぁあ……っ」
多希の唇が触れたところから、じわりと熱を帯びていく。
唇が臍のそばまで下りてくると、多希は桃佳の体をうつ伏せにした。そして同様にキスの雨を降らせる。首筋をたどり、背骨に沿って。途中でブラジャーのホックを外す。そして再び背骨に沿ってキスの雨は下りていく。
「ひゃ……!!」
唇が腰に到達した時、桃佳は思わず声を上げて飛び上がった。くすっと笑う綺麗な多希の顔と出会って、思わず恥ずかしさに眉を寄せる。けれど勿論それは嫌悪ではない。
多希の唇は更に下りて行き、ショーツをずらしながら、柔らかな双丘にまでちゅっと音を立てるようにしてキスを落とす。
「はぁ、んっ」
ショーツをずらしながら、何度も落とされる唇に耐えきれず、桃佳はうつ伏せのままで肘をついて体を起こした。
上体を起こした桃佳の顎にすっと指をかけ、多希は再び貪るようにその唇を重ねる。舌先を絡ませ合い、吸い上げ、蹂躙する。頬を上気させている桃佳が、愛しくて堪らない。たくさんの快感を埋め込んで、桃佳が自分に囚われてしまうように、逸る気持ちを抑え込む。
もっとゆっくり、もっとたくさん。
キスを交わしたまま、器用にさっきホックを外したブラジャーをはぎ取ると、多希の手はその膨らみを優しく撫で上げる。手のひら全体で包み込むように持ち上げ、既に硬くなってしまっている先端を指先で擦り、捏ねまわす。

「ン、……ん、ああっ!」

その度に体はびくりと跳ね上がり、合わせた唇の端から甘い声が漏れだした。けれど大きく背を仰け反らせる体勢は苦しそうで、多希は桃佳のうつ伏せた体を再び上に向かせる。
じっと多希を見つめる桃佳の瞳は潤んでいて、それが妙に艶っぽい。ほんのり上気した素肌、いつもより少しだけ荒い吐息。全てが多希の中にある欲望を駆り立てていく。
「……誘惑してる?」
「!!」
瞬時に頬を真っ赤にした桃佳が何か反論しようと口を開く。けれど、そうはさせないとでも言うように、多希が再び口づけで彼女の言葉を根こそぎ奪い取ってしまった。

「ん、んん……っ」

奪いつくすかのようなキスを落としながらも、多希の手は羽毛でなぞるようにそっと桃佳の体を撫でまわしている。触れるか触れないかのような指先の動きに、桃佳の体はピクリピクリと反応している。
「はぁ、んんっ」
そっと触れていた多希の指先が胸の先端を掠め、桃佳の喘ぐ声が合わせた唇の間から洩れた。
唇が離され、見上げた多希の顔はどこか悪だくみをしていそうなものだった。
「……ここ、気持ちいいの?」
「ひゃ……っ」
硬く尖った胸の先端を指先で、耳たぶを舌先で同時に責められ、桃佳の体はびくりと大きく揺れた。ぎゅっと目を閉じ、唇を噛み締めてふるふると体に流される電流に耐えている顔が、更に多希の気持ちを昂らせた。多希は彼女の小さめの胸を下から掬い上げるようにするとその先端を舌先で転がす。
「は、……あ、あ、ああぁ」
「もっと声、聞かせて」
もっと声を上げさせたくて、もっと自分から欲しがって欲しくて、舌先で唇で指先で硬く尖った胸の先端を、しつこいくらいに刺激する。絶え間なく漏れる桃佳の甘く切ない声が、多希自身をも追い込んでいたのも事実だけれど。
彼女を欲してすっかり暴走してしまいそうな自分を戒め、多希は彼女を快感で縛りつけたいと願う。そして同時に、体に染み込んでしまっているに違いない駿の記憶まで、塗りつぶしてしまいたいと。

すっと閉じられた足の間に指が滑り込んだ。
「あっ」
と言って桃佳が慌てて多希の手を掴もうとしたものの、もう遅かった。多希の指先はすっかり潤んだ彼女の入り口に触れている。桃佳は恥ずかしそうにぎゅっと目を閉じて横を向いてしまった。
恥ずかしくてたまらず、桃佳は目を開けることもできない。自分でも、今触れられているところがどんなふうになっているのかよく分かっていたから。さっきまで自分を責める声が聞こえて苦しくて仕方がなかったのに、多希からの刺激であっという間に体を濡らしている自分が恥ずかしい。
ちゅっと瞼にキスをされて、そっと目を開ける。目の前には、さっきとは違って嬉しそうに微笑んでいる多希の笑顔があった。
「嬉しいよ」
「……え?」
どこか照れたような微笑みを浮かべて、多希はそっと桃佳の頬を撫でる。
「もっと、感じて」
「……っく! は、ぁああっん!」
入り口を撫でていた指先は、一気に彼女の中を抉った。湿った音を立てながら、ナカで動かされる指先の動きに、桃佳は大きく体を反応させ背を弓なりにさせる。
「あああぁあ! ン、ああぁ!!」
自分でも驚くくらいに大きな声が出て、それを止めることもできない。与えられる刺激にただ没頭し、快感を貪るだけ。
桃佳の蜜に塗れた指先が抜かれ、すぐ上で待ちわびるように硬くなっている快感の芽に触れる。指先で転がされ声もなく、桃佳は軽く達してしまった。それでも多希は手を止めることなく、びくびくと体を震わせている桃佳に更に刺激を与え続ける。
「……も……だ、め」
たまらず桃佳が切れ切れに呟く。
「何が?」
涙で潤んでいる桃佳の瞳を覗き込みながら微笑む多希の頬も、上気して艶っぽい。いつもに増してその顔は美しいくらいだ。
「多希さ……も、ダメ……お願い」
桃佳が何を言いたいのか、多希にもそれくらいのことは分かっている。それでも桃佳自身の口から言ってほしくて、わざと焦らす。
「何が? ちゃんと言って、モモ。じゃないと分からない」
これ以上赤くなりようもないと思われた桃佳の頬が、更に赤く染まる。もう『桃色』と言うよりも『血色』と言った方がいい程。恥じらい、瞳を潤ませながら口をへの字に結ぶ。じろりと、いつものように睨みつけてくるものの、その瞳にはいつものような力はない。
こんな時にまでそんな表情を見せる桃佳が可愛らしくて、多希はクスッと笑いながら額に口づける。そして、更に指先の動きを強めた。

「ひゃ……っ!! あ、アア……っん!!」

跳ねるように体を反応させ、桃佳はその刺激に身を震わせた。

「モモ、どうしてほしいか、言って?」
ねだってほしい。自分から欲してほしい。あなたが欲しいと言ってほしい。
「い……やあぁ」
恥ずかしそうにいやいやをする桃佳の頭を片方の手でそっと撫で、長い指でナカをかき混ぜる。恥ずかしそうに唇を噛む桃佳を見つめながら、それでも彼女の口からねだってほしいと、そう望んでしまう。
「モモ」
桃佳の唇が震え、薄く開く。
「…………て。お願い……し、て」
かなり微妙な言い回しだったものの、それでも多希は求められていることだけで満足だった。
両足を抱え上げ、ゆっくりとナカに突き立てる。
「あ、ああ……」
熱く潤んだそこは、想像以上に多希を追い込んだ。初めての行為でもないというのに、突き抜けるような快感に眩暈を起こすほど。必死に自分を抑えながら、何度も最奥へ突き立てる。

響く水音と、甘い嬌声。
皮膚のぶつかり合う、高い音。
まとわりつくような桃佳の感触を愉しむ余裕は多希にはなかった。油断すれば、あっという間に持っていかれてしまいそうな強烈な刺激に、苦しげに眉をひそめる。
こんなことは今までにないことだった。他の女を抱くのと、行為は何も変わりはしない。けれど、そこに愛情が加わった途端、その行為は自制できないほどの幸福感と快感をもたらすことを初めて知った。
乱暴にして壊してはいけないと思いつつ、激しく打ち付けてしまう自分を止められない。

「あ、はぁ!! ああん!! ん、ああぁ!!」
薄く開いた唇から漏れだす、甘く切ない声でさえも愛しくて追い詰められる。
「……っ、モモ!!」
まだダメだ。
そう思ったのも束の間。熱い塊が一気に体から出て行くのを多希は感じた。
ぐったりと脱力し、けれど自分と同じように肩で息をしている桃佳の体を抱き寄せる。そして額にキスをすると、すまなそうに桃佳の目を覗き込んだ。
「……ごめん」
赤く汗ばんだ顔で、桃佳が不思議そうに多希を見上げた。
「……何がですか?」
小さく小首を傾げるその表情に心臓を鷲づかみにされ、多希は何でもないと言いながら、小さな頭を自分の胸に押し付ける。

もっと愉しませたかったのに、早くてごめん。

少し苦笑しながら、心の中でそう呟いた。



「……くしゅっ」
裸のままで抱き合っていた桃佳が小さなくしゃみをして身を縮める。さっきかいた汗が引いて来て、体が冷え始めたようだ。
「寒い?」
「えと、少しだけ」
ごそごそとくっ付けあっていた体を離し、胸の辺りを腕で隠しながら桃佳が頭の方をごそごそと探っている。
「どうしたの?」
「えっと……服を。冷えてきたんで」
そう言いながら、指先に触れた服を慌てたようにかき集める。必死に自分の体を隠しながら。さっきまで散々、その体を多希の目に晒したというのに。そんな様子が桃佳らしくて多希はふっと笑った。
「服、着る必要ないよ」
「え? あ、なにす……!!」
反論の隙も与えず、多希はせっかく桃佳がかき集めた服を奪い取ると、手の届かないところに放り投げた。
「多希さん!!」
むっと怒ったような、それでいて困ったような、更に恥ずかしそうな桃佳の顔を見つめる多希の顔が、色っぽい悪魔のように見えて、彼女の心臓はどきりと飛び跳ねる。多希がこんな顔をしているときは、何かを企んでいるときだと知っているから。
「あの……多希さん。風邪ひいちゃいますから」
淡い笑顔の秀麗な顔に迫られて、思わず桃佳はしどろもどろになってしまう。

「そのうち、その体にしっかり返してあげるって……そう言ったよね? 覚悟しておくといいって」
「は、はい……?」

じりじりと迫られて、追い詰められた子ウサギのようにあっさり捕まると、桃佳はそのまま抱え上げられてベットに運ばれた。

「た、多希さん……?」
「大丈夫だよ、まだ夜は始まったばかりだから。まだ……これからだよ」
「や、やぁ、んん!!」



まだまだだよ、モモ。
もっとたくさん、もっと深く、体が俺を覚えるくらい……まだまだだよ。


そう、本番はこれから。

「愛してるよ、モモ」





cont_access.php?citi_cont_id=540009541&size=300
スポンサーサイト



*Edit TB(0) | CO(0)

~ Comment ~

 管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。