りんどう庵

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りんどう庵

ぴ~ち・でぃず~ヒミツノカンケイ~ *R18


番外編:欲しがるカラダ

2012.03.24  *Edit 

 いつから私はこんなにはしたなくなってしまったんだろう?
 いつから私はこんなに貪欲になってしまったんだろう?

 耳を舐められ、耳たぶを甘噛みされて、首筋を仰け反らせてしまう。
 胸を揉まれ、中心を舐められ吸われて、腰を捩ってしまう。
 腰を撫でられ、足の付け根にきつく吸い付かれ、熱い吐息を吐きだしてしまう。

「ひゃぁ……っ、あ、あん、はああ……ンん!」

 甘く洩れる嬌声も、まるで自分のものではないみたいで。
 けれど、確かに甘ったるいこの嬌声は、私の口から洩れている。

 恥ずかしい。
 恥ずかしくて堪らない。
 こんなはしたない私を、私は知らない。
 こんなふうに淫らに乱れる私を、私は知らない。
 こんなにも恥ずかしい私なんて、嫌われてしまうんじゃないかってそれが怖くて堪らないの。
 でも、止められない。

「あっ、イヤ……」

 大きく足を広げられて、恥ずかしいところを多希さんの目に晒される。
 恥ずかしくて、恥ずかしくて、もうどうしようもなくらいに恥ずかしいのに、抵抗できない。

「本当にイヤ?」

 意地悪な質問に、顔が熱くなる。
 本当はイヤじゃないこと、言わなくちゃいけない?
 だってそんなこと、多希さんが一番分かってるはずなのに。

「イヤなの?」
「ひゃあっ、あっ、ああっ!!」

 大きく広げた足の間に、多希さんが顔を埋める。
 舌先でゆっくりと、すっかり固くなってしまった尖りに舌を這わせる。
 ゆっくり、ゆっくり……
 その度に、電気が走ったように大きく跳ね上がるカラダ。
 ゆっくり舐められていた尖りが、急にきつく吸い上げられて悲鳴のような声が上がった。
 でもやっぱりその悲鳴さえも、甘ったるい。

「イヤなの?」
「……ぁ、はぁ、あ、……ン」

 問いかけながらもちろちろと悪戯をされるせいで体がびくついて、上手に答えられない。

「モモ」

 応えない私に、多希さんは行為を中断して上目遣いで問いかける。
 その目は、意地悪な色に染まっている。
 完全にこの悪戯を楽しんでいる。

 足の間から体をずらし、多希さんは私の唇に軽いキスを落とす。

「ねえ、イヤ?」
「ふ、う……っ、あ、あ、っああ」

 そう言いながら私の顔じゅうにキスの雨を降らせ、柔らかく胸を揉みしだく。
 指の間に胸の先端を挟み込み、やっぱり悪戯するように硬くなってしまったそれをコロコロと転がした。
 それだけでもう、体の奥から我慢できないほど疼いてしまう。

「モモ、欲しい時は欲しいって言わなきゃ」

 硬くなった先端に悪戯をしていた指先はするりと足の間に滑り込み、すっかりはしたなく濡れてしまった入り口を指で掻き回す。
 くちゅりくちゅり。
 わざと音を聞かせるように。
 そんな音を聞かされて、しかも目の前で『妖しい』と表現するのがぴったりな表情で微笑まれ、私の頭の中は熱を孕んで焼き切れてしまう。

「……てぇ」
「うん?」
「もっと、し、てぇ……」

 あまりの熱で、鼓動に合わせて視界が揺れる。
 目の前で微笑む美し人の顔さえも、潤んでしまう。
 それほどの、熱。
 熱くて、熱くて、耐えられないくらい、欲しい。

 入口あたりで遊んでいた指が、ぐっと中の方に押し込められて、息が止まる。
 何度も指を抜き差しされるたびに、どんどん蜜が溢れだすのが分かるほど。
 差し込まれた指を、咥えこんで飲みこもうとしている。
 指だけじゃ物足りないって、体中が叫んでいる。

「モモ」

 目の前で多希さんの顔が苦しげに、切なげに揺れる。
 もう我慢できないと、そっと耳元で囁かれて、その微かな振動にさえカラダの芯から震えてしまう。
 我慢できない、それは私も同じ。
 だって、もう欲しがるカラダを止められないもの。

 どんなにはしたないって思われても。
 どんなに淫らだって思われても。

 ……あなたも同じだったらいいのにな。
 私と同じくらいに、私のカラダを欲しがってくれているのならいいのにな。
 そうだったら嬉しいのに。

「モモ……言って? 欲しいって、ちゃんと言って?」

 耳元で囁かれる言葉に、羞恥心なんてもう意味をなさない。
 あなたの甘い言葉は、それだけでもう類稀(たぐいまれ)なる媚薬だから。
 だから、私を内側から溶かしてしまうの。
 だから、私の体をドロドロに溶かしてしまうの。

「……ぁ、あ、あ、ほ、欲しい……の。お願い、欲しいの」

 求められるままの言葉を唇に乗せれば、目の前で嬉しそうに笑うあなた。
 ご褒美のキスがおでこに落とされ、一気に突き上げられる。

「ああああン!!! あ、あ、あ、はあっ、んっ!」

 目の前が白くなるくらいの快感に、手を突っ張ってシーツを掴む。
 そうしないと、どこかに飛ばされてしまいそうで。
 突き上げられる勢いがふと止まって、冷たくなるほどシーツを握りしめていた指先に温もりが落ちた。

「モモ」
「多希、さ……」

 そっと手を握られる。シーツを握りしめていた指先を離し、労わるような温かいあなたの指先に絡める。しっかり握りしめたら淡く微笑まれて、胸に溢れた温もりにどうしてか涙が溢れた。

「もう、離さないから」

 あなたの言葉に、無言でこっくりと頷く。
 胸の中でたくさんの言葉が泡みたいに生まれては消えて、上手に言葉にできなくて。
 瞳に溢れて、そして零れ落ちた涙を、舐めとられる。
 ひりひりするような幸福感が私を包む。
 再び激しく突き上げられ、息が詰まる。
 揺さぶられ、翻弄され、どんどん高みに昇らされる。
 目の奥にちかちかと火花が散って、繋がっているところから全身に激しく電流が流れた。
 飛ばされる。
 飛ばされてしまいそう、どこか遠くに。
 あなたと飛ばされるのなら、それもいいかもしれない。
 どこへ飛ばされても怖くなんてない。
 だって、しっかりつないだ指先はもう二度と離さないから。離れないから。

「……と……も、っと……欲しい。多希さんが……あぁっ!!」
「たくさん、あげるから。モモが、もういいって、言いたくなるくらい……」

 ぐっと一際大きな波が襲ってきて、私は大きくカラダを震わせた。




「モモ? 大丈夫?」
「だ、大丈夫ですっ」
「……ところで、何してるの?」
「……」

 恥ずかしくて、多希さんの顔が見れない……
 さっきまでは、これっぽっちも恥ずかしくなんてなかったのに、こうして落ち着いたら、私ってばなんて恥ずかしい事を口にしていたんだろう。
 いたたまれないような気持になって、多希さんに背を向けたままで鼻の辺りまでタオルケットを引き上げた。このまま隠れてしまいたい。

「……ああ」

 背中の方で、多希さんがくすっと笑う気配がした。
 う、うわあ。余計にいたたまれない……きっと呆れているんだ。あんなに乱れた姿をさらせば、呆れて当然だよね……
 鼻の辺りまで引き上げたタオルケットをさらに引っ張って、頭からすっぽりタオルケットを被る格好になる。

「いつになってもモモは慣れないんだね」
「や……っ!!」

 頭からすっぽりかぶったタオルケットは、恥ずかしさのあまり油断しまくっていたせいで多希さんにあっさりと奪い取られてしまった。
 タオルケットを取られてしまったら、それは当たり前のように裸で……私は、あわあわと腕で体を隠す。
 タオルケットを取り返そうと一瞬思ったけれど、そっちの方が更に恥ずかしい気がして。

「か、返してくださいー!!」
「どうして? さっきまで見てたんだからなんてことないだろ?」
「そ、それはそうですけど……」

 真っ最中と今とでは、同じというわけにはいかないと思うんですが……
 喉まで出かかった言葉は、ごくんと飲みこむ。同じように裸のままの多希さんが、覆いかぶさってきたから。
 不思議な色の、色素の薄い瞳にひたと見つめられ、目がそらせない。
 心臓をわし掴みにされた気分。
 ううん。既に心はあなたに捕まえられて、逃れたいとも思わない。
 綺麗な唇が、笑みの形にゆるいカーブを描く。

「もう……さ、そんな羞恥心なんて捨てちゃえばいいだろ? そんなふうに恥ずかしそうにしていたら、余計に俺をその気にさせるだけなんだから」
「……はぁっ、んっ」

 真っ直ぐに落ちてくる唇を受け止めながら、再び多希さんの手によって体中をぐにゃぐにゃにされていく。
 ……恥ずかしい。
 そう思ったのも一瞬で、あとはわけも分からずあなたを求めるだけ。
 いたたまれないほど恥ずかしくっても、あなたを欲しがるカラダを止められないから……

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