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りんどう庵

ぴ~ち・でぃず~ヒミツノカンケイ~ *R18


8.抑えられない嫉妬心

2010.03.23  *Edit 

こちらのお話には性的な表現が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
********************************************
何をそんなに興奮しているのか、その理由をはっきりと駿は理解していた。

『風邪をうつしたら困るから』

という、桃佳の会えない理由は何も変なことではない。
今までだって桃佳は、風邪をひくとそう言って駿と会わないことが何度かあった。
だから本当は何かを勘ぐることでもないのかもしれない。
だけど・・・。
と駿は思う。
なんとなく、違う。
何かが違う。
もしかしたら、合コンの日に何かあったんじゃ・・・。
そんな思いが駿の中で渦巻く。

そう考えると、合コンの次の日に妙によそよそしいような、元気のない桃佳の態度が説明できるではないか。
あの夜に何かあって、それで自分に会いづらくなったのではないか。
でも、桃佳に限ってそんなことがあるだろうか?

ぐるぐると廻る答えのない思考。
それが駿を追いつめ、興奮させていた。


桃佳の住むアパートの前についた。
二階の桃佳の部屋を見上げると、人影が動いたような気がした。桃佳は帰っているのかもしれない。
風邪で調子が悪いと言っているんだ。帰っていなかったらおかしいじゃないか。
ちょっとほっとしたような気持ちで階段を上って桃佳の部屋のチャイムを押す。
パタパタと足音が聞こえ、「はい?」ガチャリとドアが開く。
駿の顔を見て、桃佳の瞳が驚いたように見開かれる。
駿は、桃佳のそんな顔も可愛らしいと、頭の端っこで思っていた。
「清水、風邪、大丈夫なの?」
「あ・・・。ちょっと待って」
桃佳は一度ドアを閉めると、チェーンロックを外してドアを大きく開いた。
「・・・びっくりした。突然なんだもん」
「突然だと、何かまずかった?」
少しむっとしたような駿の声色に、桃佳はあわてて首を振る。
「そういうことじゃなくって、駿ちゃんが突然来ることなんて今までなかったから」
あわてた彼女の様子で、駿も自分が少し怒ったような口調になってしまっていることに気がつく。
「・・・ごめん」
ぽそりと言ってから、「入ってもいい?」と桃佳を真っ直ぐに見る。
「え・・・?あの。でもね、風邪うつったら・・・」
「構わないよ」
桃佳の言葉の最後を遮るように、彼は言葉を強めた。
その様子に、さすがに桃佳もこのままここで帰すわけにいかないと思う。
本当はどんな顔で会ったらいいのか分からない。それでもいつもと様子の違う駿のことが気になった。
「どうぞ」
おずおずといった感じで、駿を部屋に招き入れる。
「お邪魔します」

桃佳の部屋は、いつもよく片付いている。
今日もいつもと変わらずに、部屋の中はきちんと整理されていた。
ただ机の上だけは、教科書やらノートやらで散らばっている。何か勉強をしていたようだ。
「勉強してたの?」
そう言いながらも、駿は桃佳の部屋の中を注意深く観察する。
もしかしたら、他の男の形跡でもあるかもしれないと。
桃佳が自分を裏切るはずがないと思う一方で、もしかしたら・・・と疑っている。
自分の桃佳を信じきれない弱さが嫌になりながらも、一度湧いてしまった疑念を、駿はどうしても消すことができない。
彼女が他の男と何かあっらた・・・そんなことを考えるだけで、胸が焼き付くように苦しい。
自分がこんなにも疑り深くて、嫉妬心の強い人間だということを、駿は今まで知らなかった。
「うん。もうすぐまた実習が始まるから」
桃佳は机の上に広げられた教科書類を片づけながら答える。
駿がいつもと違った様子で部屋の中を見回しているのが桃佳にもはっきりと分かっていた。
あの夜のことを、何か感じているのかもしれないと思うと、桃佳は指先が震える。
「駿ちゃん。何か飲み物でも飲む?」
なんとなく気まずくて、桃佳は駿に背中を向けてキッチンに向かった。やかんにお湯を入れて火にかける。
駿は突っ立ったままで桃佳の背中を見つめた。
桃佳の背中を見つめていると、どうしようもないほどの愛しさと、もしかしたら桃佳は他の男と寝たのかもしれないという抑えきれないほどの嫉妬心があふれ出した。
熱でもあるかのようにふらふらと桃佳に近づき、その背中をギュッと抱く。
「ど、どうしたの!?駿ちゃん?」
驚いた桃佳が駿の腕から逃れようともがいたけれど、駿はますます腕の力を強める。

駿の腕にからめとられ、桃佳は戸惑っていた。
こんな駿は初めてだ。
どうしようと軽くパニックになっていると、駿は桃佳を後ろから抱き締めたままで、服の中に手を入れてきた。
「ちょ・・・、駿ちゃん」
さらにもがく桃佳のことなど構わないように、駿は服の中に手を入れ、桃佳のブラジャーをずらすと乱暴に胸を揉み、首筋にキスをした。
「や、やだよ。駿ちゃん!待って!」
「待てない」
桃佳の体を自分の方に向かせ、唇を塞ぐようにキスをする。
乱暴な、それでいて桃佳の全てを吸いつくそうとでもいうかのような、長い長いキス。
呼吸さえもままならず、桃佳の頭の中は白くなりかける。
「ん・・・んっ」
やっと桃佳から唇を離す駿。二人の唇が、細い唾液の糸で繋がって、妙にいやらしい。
「駿・・・ちゃん」
桃佳の少し責めているような瞳を上から見下ろして、駿は何も言わずに桃佳のちいさな体をひょいと持ち上げると、ベットの上に放り投げた。
明らかに桃佳の瞳に強い戸惑いの色が浮かんでいたけれど、もう自分の中で目を覚ましてしまった欲望を抑えられるほど、駿は人間ができてはいなかったようだ。
黙ったままで、駿は服を脱ぎ捨てる。

いつもとは別人のような駿。
戸惑いもある、怖いとも思う。
それでも駿をこんな風に追いこんでしまったのは、間違いなく自分だろうと桃佳は思う。
あの夜、多希と関係を持ってしまった時に、すぐに隠さずに駿に全てを告げるべきだったのかもしれない。
たとえそのことで別れることになってしまったとしたって。
そうすれば、多希の目的不明の策略に嵌ることもなく、駿も桃佳もこんなにも苦しむことはなかったのかもしれない。
今更そんなことを思っても、もう遅い。
駿の兄と関係を持ってしまったなどと、桃佳には言う勇気はなかった。
だとしたら、多希の言うことに従うしかないのかもしれない。

服を脱いだ駿が、ゆっくりと桃佳に近づいてくる。
「駿ちゃん」駿の動きが一瞬止まる。「恥ずかしいから、暗くして?」
駿は多少驚いていた。
この展開に、きっと桃佳は「嫌だ」とか「やめて」とか言って抵抗してくると覚悟していた駿は、それでももう止められないんだ、このままではいられないんだ、と自分の中で言い訳もしていた。
それが、目の前にはすべて受け入れたような桃佳の笑顔。
さっきまでの激しい嫉妬心と猜疑心が、しゅるしゅると音を立てて消えていくような気がした。
彼女がこんな自分さえも受け入れようとしていることが、心底嬉しい。
「・・・わかった」
駿はカーテンを閉めると、桃佳の隣に座る。桃佳は自分からゆっくりとベットに横たわった。
さっきとは違う、優しいキスが交わされる。
桃佳はゆっくりと服を脱がされながら、いくら薄くなってきているとはいえ、あの夜に多希につけられたキスマークが分かっててしまうのではないかと思うと、鼓動が速くなるのを感じた。
すべて服を脱がされて裸にされる。
それでも薄暗い部屋が、あの夜の痕を隠してくれているようだ。
キスマークと同じように、あの夜の記憶も薄暗い部屋が隠してくれることを、桃佳は願って目を閉じる。


「ん・・・ぁ、あ・・・ん」

いつもよりもしつこい愛撫に、桃佳は耐え切れずに声を上げる。
駿の舌と指は、何かを確かめるかのように、桃佳の体の隅々をまさぐっている。
内腿を撫で上げ、その指が一番敏感な部分を這い、桃佳の体はピクンと跳ね上がる。
「・・・清水、凄い、濡れてる」
そう耳元で囁かれ、かっと頬が熱くなるのを感じた。
その瞬間、一気に足を持ち上げられて、貫かれる。
「ああ!!」
突き上げられる苦しさと、言いようのない感覚に、桃佳はシーツを握りしめた。
ふと、激しかった駿の動きが止まる。見ると、駿が切なげな目で桃佳を見ていた。
「駿ちゃん?」
「・・・清水、俺だけだよね?」
「・・・え?」
「俺だけ、だよね?」
「・・・!」
「清水?」
「・・・うん。駿ちゃんだけ・・・駿ちゃんだけだよ」
その言葉を聞いて、駿の再びさっきよりも激しく動き出す。
まるで、そこに自分自身を刻みつけるように。


ずきり。


桃佳の心が痛む。
そう、あの夜、多希も今の駿のように桃佳を貫いた。
刻みつけるように、激しく。


いくら隠しても、事実も記憶も、決して・・・消えない。



「ごめんね」
全てが終わった後、荒い息をつきながら駿が呟く。
こんなふうに抱いたこと?
それとも私を疑ったこと?
「うん」
消え入りそうに呟くように返事をし、

謝らなくちゃいけないのは私の方なのに。

桃佳は駿に見えないように一筋、涙を流した。




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【恋愛遊牧民】


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